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新図書館棟の建築にあたって

青山学院大学の青山キャンパス再開発構想の一部として位置づけられ、2021年度より開始した新図書館棟建築は、2024年4月開館に向けて着実に歩みを進めております。
新図書館棟の名称は、青山学院の三つの源流のひとつである「美會神学校」を設立した、青山学院の初代院長ロバート・S・マクレイを記念し、「マクレイ記念館」に決定しました。
マクレイ記念館は「学生本位」という視点に基づき、情報学習、語学学習、ライティング学習を促進・支援する総合的な学術情報施設となります。そのために、利用する学生の目的に応じたゾーニングが行われ、可動性・流動性を有した設備が採用されております。
このマクレイ記念館が学生や研究者のニーズに応えて本学の教育研究を向上させる中核施設の一つとなり、更には社会からの要請や時代の変化に基づき広く社会に貢献する場としての「知の拠点」となるように目指して参りたいと考えております。

2023年12月記

青山学院大学 学長 稲積 宏誠
青山学院大学 学長 稲積 宏誠

誰もがスマホを持ち、どこでも情報の加工や発信ができる時代になる中、学生主体の大学新図書館には、情報資源の収蔵庫という意義に加えて、三つの「場」としての意義があると考えます。一つめは教育の場であること。情報ネットワークの発達で電子データのやりとりは簡単にできるようになりましたが、そこにあるのは効率とスピードの追求です。学生が自分の地頭を鍛えていくには、一つのテーマに時間をかけて取り組める確固たる「場所」が必要です。二つめは知的な情報交換の場としての役割です。学生同士で議論できると同時に、深い知識を得るためのデータベースや文献に、即座にアクセスできる場が図書館です。三つめはアイデンティティーを確立する場だということです。他学部の学生や大学院生、教員たちと、図書館で一つの空間を共有することが、「自分は何をしたいのか」を深く考え、行動を起こす動機になります。その過程で培った青山学院大学の一員としての連帯感と誇りを携え、社会へと飛び立たれることを期待しています。

図書館長 伊達 直之
図書館長 伊達 直之

マクレイ記念館のB1F・1Fには、これまで点在していた情報メディアセンターのPC教室およびIT講習会室等と、申請や利用相談の窓口となるサポートラウンジが配置され、利便性が向上しています。共有スペースには、集合型の教室ではなく、近年高まるニーズやBYOD化(各自所有の情報機器を持ち込み利用する)の流れに対応可能な空間・設備を用意しました。ある程度のプライバシーが保たれた個人ワーク環境、軽微な遮音性を必要とするオンライン会議および学習環境、話し合いながら協調作業をする設備・空間等があり、どこでもネットワークや電源につながり、利用に必要な機材が借りられる設備を整えています。また、授業教材や課題のための画像加工や動画編集が可能な設備も用意しました。
情報メディアセンターは、大学の情報環境やその活用環境が、利用者にとってより良いものになるよう活動しております。本記念館の施設・設備も有効活用されることを望んでおります。

情報メディアセンター所長 宮治 裕
情報メディアセンター所長 宮治 裕

建築概要

  • 収蔵冊数150万冊
  • 座席数2000席

外観

  • 正面

    ※イメージ図

  • 17号館側より

    ※イメージ図

  • 3号館側より

    ※イメージ図